韓国の出生率0・72で過去最低、ソウルは0・55…少子化対策に31兆円投入も効果上がらず

【ソウル=依田和彩】韓国統計庁は28日、2023年の人口動態調査の結果を発表した。1人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率(暫定値)」は前年より0・06低い0・72で、過去最低を更新した。経済協力開発機構(OECD)加盟国でも最低水準で、少子化が加速している状態が明らかになった。

 人口の約2割が集中する首都ソウルでは0・55にとどまった。背景には、若年層が子育てに伴う経済的不安を抱えていることなどが指摘されている。
 韓国政府は06年に「低出産・高齢社会基本計画」を初めて策定し、これまで少子化対策に約280兆ウォン(約31兆6000億円)規模の予算を投じてきたが、効果は上がっていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/280d8fe34fa426bc07593f17bb5505c3a581b35f