先日、娘を連れて岡山市の3歳児健診に行った。発達を調べる検査で娘に投げかけられたある質問に少し違和感を持った。「○○ちゃんは男の子かな? 女の子かな?」。娘は答えられなかった。というのも、私が娘に「あなたは女の子だよ」と教えたことが一度もなかったからだ。性の多様性が叫ばれている時代に、子ども自身の「性」について、どのように伝えればよいのか。

 健診を担当する岡山市保健所健康づくり課によると、検査では、名前や年齢、色などの質問もしており、それらと同じく性の概念を理解しているかをチェックしているという。その理由について「性自認のことではなく、生物学的な違いを理解しているか。生物学的な違いが分からなければ、性の多様性も理解できないのでは」と説明した。