アメリカ・カリフォルニア州でファーストフード店員の最低賃金が時給20ドル(約3000円)に引き上げられる。同州のギャビン・ニューサム知事(民主党)が9月28日、雇用者が労働者に払うべき最賃の引き上げ法案に署名した。

引き上げは2024年4月1日から。最賃は、現在の15.5ドル(約2300円)から3割高い20ドルになる。

知事室によると、州内では50万人がファーストフード店で働いている。

ニューサム知事は「ファーストフード店の働き手たちはもう何十年も賃金と労働環境の改善を求めて戦ってきました。勤勉な働き手に発言権のある地位とより強い発言権を与えることで、これまでよりも公平な賃金と安全で健全な職場環境に向けて一歩近づくことができました」と述べた。

ロイター通信によるアメリカ労働統計局のデータをもとにした報道では、アメリカのファーストフード店員の平均時給は13.43ドル(2022年)。カリフォルニアは16.6ドルと平均よりはすでに高かった。引き上げ後の最賃を年収換算すると4万1600ドル(約621万円)になるという。