SS 谷口「でもキョン、お前正直涼宮のこと大好きだろ?」
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谷口「キョンっていつも涼宮に振り回されて大変そうだよな」
キョン「まぁな」
谷口「いつも引っ張られてどこかにつれていかれて」
国木田「面倒ごとに巻き込まれてるよね。」
キョン「そうだな」
谷口「部活にも無理矢理入れられて、雑用係扱いされてさ」
キョン「ああ…」
谷口「でもキョン、お前正直涼宮のこと大好きだろ?」 キョン「なんでそうなる?」
谷口「お前、あいつが好きじゃなかったらあんな変な部活に入らないだろ」
キョン「無理矢理入れられたんだ。」
谷口「抜ければよかったじゃないか」
キョン「俺とハルヒ以外にも入れられてる人がいるのにほっとけないだろ?」
国木田「キョンは昔から変な女が好きだからね」
キョン「誤解だ。」 谷口「でも確かにキョンの言う通りだな」
キョン「何が?」
谷口「あんな傍若無人でワガママな女好きになるわけないし」
国木田「そもそもキョンは引っ張られてただけだしね。」
谷口「あんな女好きになるようなやついるわけないか~」チラッ
キョン「…そんなことないぞ」 キョン「確かにあいつはワガママで傍若無人、自己中心で、傲慢無礼、勝手横暴だが、ハルヒは悪い奴じゃないんだ。」
キョン「あいつはあいつなりに皆で楽しみたいと思ってやっているんだよ。」
キョン「そこがハルヒの魅力の一つだ。」
キョン「それにあいつの笑顔はそれはそれはかわいいんだよ。あいつが笑ってさえいれば他のことはどうでも良いかと思えてくるんだ。」
谷口「やっぱり大好きじゃねーか」
キョン「誤解だ。」 国木田「でもキョン、涼宮さんの笑顔がかわいいんでしょう?」
キョン「そうだな。」
国木田「ワガママなところでさえ魅力なんでしょ?」
キョン「その通りだ。」
国木田「大好きじゃん」
キョン「違う。」 谷口「じゃあ、キョンは涼宮が嫌いなのか?」
キョン「そんなわけないだろう!」
谷口「じゃあ好きなんだろ?」
キョン「違う!」
国木田「もうちょっと素直になった方がいいと思うよ…」
キョン「俺は素直にこたえてるつもりなんだがな」
谷口「やれやれ…」
キョン「それは俺の台詞だ!」 木田「じゃあ考え方を変えてみようか。」
キョン「どういう意味だ?」
国木田「キョンは涼宮さんがいなくなったらどうする?」
キョン「ハルヒがいなくなったら…か」
キョン「いや、そんな世界は嫌だ。耐えられん。」
谷口「じゃあ実際そうなったらどうするんだ?」
キョン「もしまたそんなことになったら俺はどんな手を使ってでもハルヒに会いに行くだろう」
谷口「また?」
キョン「あ、いや…階段から落ちて頭を打ったときそう言う悪夢を見たんだ。」 国木田「つまりキョンは涼宮さんがいなくなるなんて考えられないし、いなくなったらどうやっても会いに行くんだね?」
キョン「その通りだ。」
谷口「それはもはや好きとは言わねえな」
キョン「だろ?別に俺はハルヒが好きなわけじゃない。」
谷口「愛だな。お前は涼宮を愛しているんだ。」
キョン「何でそうなるんだよ…」
国木田「キョンには涼宮さんが必要なんでしょ?」
キョン「…」 ガラッ
ハルヒ「…今日は遅刻ギリギリだと思ったんだけどね」
キョン「おはよう、ハルヒ」
谷口「よ、よう涼宮」
国木田「あ、おはよう涼宮さん。」
ハルヒ「たった三人しかいないなんて…」
キョン「ちょっと部室に行ってくる…」
ハルヒ「あっそう…」
キョン「じゃ、また後で」
ガラガラ バタン ハルヒ「…」
谷口「涼宮、なんかしょんぼりしてるな。」
国木田「キョンがいないからね。折角だし話しかけてあげようか」
谷口「おい、やめとけよ…」
国木田「ねえ、涼宮さん」
ハルヒ「何よ」
国木田「キョンについてどう思う?」 ハルヒ「キョンねぇ…」
ハルヒ「キョンはいっつもやる気がなさそうでね。」
国木田「うん。」
ハルヒ「あたしが何か言ったときも反論ばっかりするし」
谷口「おう。」
ハルヒ「特に成果もあげない団員その1よ。」
谷口「そうか…」
国木田「でも、涼宮さん。正直キョンのこと大好きでしょ?」 ハルヒ「なんでそうなるのよ?」
国木田「だって、好きじゃなかったらそんな成果を出さない人、部活に残さなくない?」
ハルヒ「別にたいした意味はないわよ。」
谷口「それなら俺たちが団員その一でも良かったのか?」
ハルヒ「そんなわけないじゃない。キョンはあたしが認めた団員その一なのよ!」
国木田「じゃあ涼宮さんはキョンを認めたってことだね。」
ハルヒ「そ、それでもキョンが好きなわけじゃないわよ!」 谷口「所でここ最近、涼宮はキョンに弁当を作ってるよな?」
ハルヒ「そうね」
谷口「なんでだ?」
ハルヒ「特に意味はないわ」
国木田「もし僕らが頼んだら、作ってきてくれるの?」
ハルヒ「そんなわけないじゃないって言ってるじゃない!」
国木田「でもキョンには頼まれなくても作るんでしょう?」
ハルヒ「そうね」
谷口「やっぱり大好きじゃねーか」 ハルヒ「だから、なんでそうなるのよ?!」
谷口「でもまあ、ここまで否定するってことはホントにキョンのことが大好きじゃないんだろうな」
ハルヒ「と、当然じゃない!」
国木田「まあ、涼宮さんが求める不思議な人とはキョンは真逆だしね。」
谷口「涼宮から見たらキョンはきっとさぞ魅力がなく写るんだろうなぁ」チラッ
ハルヒ「そんなことないわよ!」 ハルヒ「確かにキョンは平凡だし普通だけどね。」
ハルヒ「キョンはあたしがどんな無茶を言っても付いてきてくれるのよ」
ハルヒ「まあいつもめんどくさそうにしてるけどね。」
ハルヒ「それがキョンの魅力の一つよ」
ハルヒ「それにキョンはあたしを唯一理解してくれるのよ。キョンがいなかったらあたしは今でも誰とも話さずひとりぼっちだったと思うわ。」
ハルヒ「今のあたしがあるのはキョンのお陰なのよ。」
谷口「やっぱり大好きじゃねーか」
ハルヒ「誤解よ」 谷口「じゃあ涼宮はキョンが嫌いなのか?」
ハルヒ「そんなわけないじゃない」
谷口「じゃあ好きなのか?」
ハルヒ「違うわよ!」
国木田「もうちょっと素直になった方が良いと思うよ」
ハルヒ「そもそも恋愛感情なんて言うのはね、精神病の一種なのよ!」
谷口「やれやれ…」
ハルヒ「それはキョンの台詞でしょ!」 国木田「じゃあ考え方を変えてみようか。」
ハルヒ「どういう意味よ?」
国木田「涼宮さんはキョンがいなくなったらどうする?」
ハルヒ「キョンがいなくなったら…ね」
ハルヒ「いやよ、そんなの。SOS団は一人も欠けちゃいけないのよ!」
谷口「じゃあ実際そうなったらどうするんだ?」
ハルヒ「もしまたそんなことになったら、あたしはキョンのためにどんなことでもするわ。」
谷口「また?」
キョン「キョンが階段から落ちたときのことよ。あたしあの時は家に帰らずずっとキョンの側にいたの。」 国木田「つまり涼宮さんはキョンがいなくなるなんて考えられないし、いなくなったらキョンのためにどんなこともするんだね?」
ハルヒ「そうよ。」
谷口「それはもはや好きとは言わねえな」
ハルヒ「でしょ?別にあたしはキョンが好きなわけじゃないわ。」
谷口「愛だな。お前はキョンを愛しているんだ。」
ハルヒ「何でそうなるのよ…」
国木田「涼宮さんにはキョンが必要なんでしょ?」
ハルヒ「…」 国木田「もうちょっと二人とも素直になれば良いのにね。」
谷口「ああ、全くだ…」
ハルヒ「そもそも恋愛なんて言うのは精神病の一種なの!わかる?四六時中同じ人のことばっかり考えたり、他のことが見えなくなったりするなんて、まさに精神病じゃない?」
国木田「で、今涼宮さんは何を考えているの?」
ハルヒ「今日はお弁当にキョンの好物をたくさんいれてあげたから、喜んでくれると嬉しいな~って考えてるわ」
谷口「お前が言った通りの精神病の症状じゃないか」
ハルヒ「…その通りね」 ハルヒ「確かにあたしは精神病のようね。」
ハルヒ「それで?あたしにそれを認めさせてどうするつもり?」
谷口「さっさと付きあっちまえよ」
国木田「きっとキョンも涼宮さんと同じ気持ちだよ。」
ハルヒ「ほんと?」
国木田「大丈夫だよ、キョンも涼宮さんがいないと嫌だっていってたし、笑顔もかわいいって言ってたからね。」
ハルヒ「!?」 ハルヒ「あたしがいないところで…キョンはそんなこと言ってたの?」
谷口「おい、国木田…それ言っちまっていいのか?」
国木田「いいよ。涼宮さん、きっとキョンと両想いだから。頑張ってね。」
ハルヒ「キョンの友達のアホ二人に気づかされるなんてね…まあいいわ」
ハルヒ「次あんた達と会うときはキョンとあたしは付き合ってるからね!」
バタン
谷口「頑張れよ、涼宮とキョン。」
国木田「親友の恋路を応援するのは当然のことだからね。」 キョン「ああ、朝に谷口とあんな話をしちまったせいで、まともにハルヒの顔を見れる気がしないぜ…」
キョン「全く、俺はどうしちまったんだ?」
(回想)谷口「お前は涼宮を愛しているんだ。」
キョン「…俺はきっとハルヒを愛しているんだろうな。」
ドォン
ハルヒ「キョン!居る?」
キョン「ハ、ハルヒ!?」 キョン「ハルヒ、俺、お前に言いたいことがあるんだ。」
ハルヒ「あら、奇遇ね。あたしもキョンに言いたいことがあったの。」
キョン「じゃあ同時に言うか」
ハルヒ「そうね」
キョン「ハルヒ、好きだ。付き合おう。」
ハルヒ「キョン、好きよ。付き合いましょう。」 キョン「なんだ、俺たち気持ちは同じだったんだな」
ハルヒ「お互いもっとはやく素直になれてたら良かったわね。」
キョン「でもこれから、俺たちはずっと一緒だ。」
ハルヒ「そうね。これから沢山思い出を作っていきましょう。」
キョン「あいつらにも感謝しなきゃな。」
ハルヒ「ホントね。」 谷口「あいつら、どうなったんだろうな?」
国木田「きっと上手く行ってるよ。」
(回想)
谷口「何で俺たちがそんなことしなきゃならないんだよ?」
古泉「涼宮さんも、彼も素直になれないんです。」
有希「あなたは彼の親友。そして涼宮ハルヒとも面識がある。」
国木田「僕たちで大丈夫かな?」
みくる「義理に厚い谷口さんと、聡明な国木田さんならきっと大丈夫ですよ!」
古泉「それに、親友の恋路を応援するのは谷口さんが適任だと思います。」
古泉「それでは頼みましたよ」
谷口「おう。そういうことなら任せとけ!」 谷口「ああは言ったがなぁ…」
ガラッ
ハルヒ「ただいま~!」
キョン「谷口、ありがとよ。お陰で俺たちは互いの気持ちに素直になれた。」
谷口「ってことはお前らついに…」
キョン「ああ。もう俺たちはもう一生離一緒だ。」
国木田「よかったね。キョン、涼宮さん。」
ハルヒ「ホントに良かったわ。一割くらいは谷口と国木田のお陰よ。」
谷口「残りの九割はなんだよ」
ハルヒ「それはもちろん」
キョン「愛だろ!」
谷口(こいつら、一瞬でバカップルになりやがって…) 国木田「それじゃあ、早速二人でデートに行ってくるといいよ。」
ハルヒ「え?でもこれから学校が…」
谷口「今日は日曜日だぜ?」
キョン「いや、そんなはずは…」 (回想)
有希「明日、学校に来て欲しい。」
谷口「明日は日曜日だぜ?キョンはともかく涼宮が間違えて来るってことはないと思うぜ?」
有希「私が彼ら二人の家のカレンダー、電気時計の時間を操作した。明日二人は来る。」
国木田「どうしてそこまでするんだい?」
古泉「僕らが団長想いだからとでも思ってくれれば嬉しいですね。」
みくる「おしゃまなキューピッド役は頼みましたよ…!」
(回想終了) 谷口(涼宮、良い団員を持ったな。)
ハルヒ「何よ、谷口あたしの方をじっと見て…」
国木田「いや、何でもないよ。改めておめでとう。」
キョン「ありがとよ。」 ~遠くから見てる三人~
古泉「本当に良かったです。彼の親友の二人にも感謝しなければ行けませんね。」
みくる「なんか感動しちゃいましたぁ。」
有希「ハルキョンは正義」 ~教室にて~
谷口「本当の愛は回りをも動かすんだろうな。」
国木田「谷口もナンパはやめて、別の方法をとったら?」
谷口「俺はナンパ一筋だ!彼女持ちのキョンなら誰か紹介してくれるかもしれないしな!」
国木田「はぁ、やれやれ…」
谷口「俺たちも早速帰ってナンパしようぜナンパ!」 ハルヒ「それじゃ、行きましょ!キョン!」
キョン「ああ、ハルヒ。俺たちはもうずっと一緒だ。」 ‐-―‐ __
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l l / ヽ、 _/! そんな面白くなかったかもしれませんし、あんまり見てる人もいないでしょうが、見てくださった皆様、ありがとう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています