ケルシーさんはその出来事について、このように話している。

「実はここ2か月ほど、下腹部の痙攣と痛みがひどく、5度ほど入退院を繰り返していたの。胆石が見つかった後、胆のうが破裂してしまってね。とにかくいつも疲れていて、肝臓の機能が低下して、検査をしながら手術を待っていたところだったわ。ただ子宮内膜症だったこともあって、痛みには慣れっこになっていてね。激痛や痙攣があっても、『またいつものこと』と放っておいたのよ。」

「でも8月30日のこと、トイレに行くと、何かがポロリと落ちるのを感じたの。」

ケルシーさんは当時、「血の塊だろう」と思ったそうだが、よく見ると古いタンポンであることに気付いて驚愕した。

「血の塊が出てくることはよくあったの。でもタンポンだと分かった時は衝撃だった。信じられない思いでいっぱいだったわ。」

「正直なところ、タンポンをどのくらい入れっぱなしにしていたかは思い出せないの。ただ最後に生理がきたのは6週間前だから、きっとその頃でしょうね。」

「出てきたタンポンを見た時は驚いたわ。だってそれはまるで、“古代エジプトの干からびたミイラ”のようだったの。血だらけの塊のようなものを想像していたから、衝撃は大きかったわ。」

ケルシーさんはそのタンポンをチャック付ビニール袋に入れ、医師に手渡したそうだ。そして血液検査の結果、TSSの感染が判明した。

なお、タンポンの長期使用時や取り出し忘れなどにより発症するTSSは、黄色ブドウ球菌が増殖し、毒素が産生されて起きるもので、突然の高熱、発疹、倦怠感、嘔吐、下痢、腹痛、錯乱などの症状が現れるという。また症状は急速に進行し、肝臓、腎臓、消化管、中枢神経系などの臓器に障がいがみられるようになり、最悪の場合は死亡する。

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