会見で性加害の事実を所属タレントが知っていたのかという質問が出たことを受け、上沼は「みんな知ってたよ。私も昭和の中頃ぐらいから芸能界でやってる。大阪で、お笑いで、片隅の方でやってる人間ですが、知ってたもん、ジャニーズ事務所のこの話は。性被害を受けるのがイヤで辞めて違うプロダクションに行って、大スターになった方も知ってます」と語った。

 「ただ、それを知っててなぜマスコミも言わなかったかというと、芸能界特有の“それは言ったらあかん、タブーや”っていう風潮がなかったですか」と問い掛けた。「それが今のコンプライアンスが…っていう世の中になって、国連まで話が及んで皆が慌てた。みっともないっちゃみっともないですわ。でもそこは言わないのが当たり前、タブー(の領域)だったわけです」と説明した。

 「この問題は大変なの。これも放送しにくいと思うのよ。でも、“こうなったんですね、どうも”っていう(お茶を濁す)ような番組にしたくないのよ」と訴え、この問題について踏み込んだ発言を続けた上沼。「芸能界ってそういう(タブーに踏み込まない)ことがあるよね。そういうのが普通やったから、改めましょう!」と、事務所に限らずマスコミや業界の変革を訴えていた。