ある男が事故で盲目になってしまった。しかし男は家族や友人たちの献身的なサポートに助けられながら前向きに第二の人生を歩んでいく

しかし盲目の生活に慣れてほとんどのことが出来るようになった男もあることだけができなかった。それが歯ブラシに歯磨き粉を上手くつけるという行為だ

箸を使う 風呂に入る ケツを拭く そういう事は盲目でも意外になんとかなるのに、歯ブラシの先端と歯みがき粉の容器先端を合わせるというのはなかなか習得できなかった

歯みがき粉ごときで毎日家族の手を煩わせるのも申し訳ない。男はいつしか歯みがき粉をつけないで歯を磨くようになっていた

そんなおり、男は盲目の生活が長いある人物と話をする機会ができた。男は盲目生活の先輩である彼に、歯磨き粉の件をどうしているか尋ねてみた

>>2に続く