朝はごはん派かと思ったら~、

ニョキニョキペンギンでした~。

チクショー!!


解説:

スウィフトの「ガリヴァー旅行記」には、ゆで卵のわりかたが原因で戦争をする小人が出てくるが、これは実社会において、宗派や党派に分かれて争う人々を揶揄している。

また、老子には「道可道非常道(これが道であると説明できるようなものは、真の道ではない)」とある。これは儒家が、仁だの義だのといった抽象観念を弄し、その内実を伴っていないことを批判したものだが、現代では認識論の原理とされる。
すなわち、科学や哲学では現象を分析し理論を構築するが、それは飽くまでもある側面から見た解釈に過ぎず、世界の本質は深淵で語り得ぬものということである。

コウメのネタも、そのようなセクショナリズムや、科学における分析を批判している。
すなわち、朝食という現象を人々は「ごはん派」と「パン派」などに分類して理解するが、それは本質ではなく、その差は些細なものだと言っている。

また、コウメはそのような語り得ぬ本質を表すのに、哲学用語を用いずに「ニョキニョキペンギン」という間の抜けた表現を用いているが、ここに彼のユーモアや超然とした世界観が感じられる。