あれは、つい四ヶ月前のことでした。
三月下旬、先生の異動発表でのことです。
単調な表の中に大好きな名前がありました。
ああ、いなくなってしまうのか。と、私はとても冷静でした。
そこからはすごく早かったです。
お別れが何かもまだわからないまま、お別れのメッセージを書いて、色紙に張り付けて、シールで飾り付けて。
お別れって、こんなにあっけないものなんでしょうか。
寂しさも、悲しみも、何もかも追いつかなくて、
先生への言葉も思いつかないまま、私は帰路に就こうとしていたんです。
明日は離任式。
きっと私は泣いてしまうでしょう。
出会ってから今までの五年間はそれほどに愛しいものだったんです。
何とかつなぎ止めたい。
そんな気持ちでした