どうやったら怖くなるのか全然分からんのだ
玄人たちの「こうした方が怖くね?」というアドバイスがあれば聞きたい
普通に感想とかも嬉しいです
6000字強くらいあるので、ちょっとずつ投稿していく

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【一】
うわばき袋を持って区民公園の桜並木を歩いていると、十七時のチャイムが鳴りひびいた。もうこんな時間かと、急いで家まで走った。

「ただいま」
「よお、おかえり」

パパはリビングから顔を出して、ぼくに手を振った。

「めずらしいね、パパ。こんな時間に帰ってるなんて」

パパはTシャツに青い縞のトランクス姿で、テレビのニュースを見ながらくつろいでいた。

「最近、残業続きだったからなあ。早く帰りたい日もあるのさ」

たしかに、パパは“あの日”から大変そうだった。
夜遅くに帰ってきて、スーツのまま、たくさんお酒を飲むようになった。
何かブツブツ言っている時もあって、寝る前に麦茶を飲もうとキッチンに行こうとしたけど、パパが怖くて部屋に引き返したこともある。