「卵が先か、鶏が先か」
誰しも一度は耳にしたことのあるこの問題は、一般的には「どちらが原因として先にあるか分からない」という比喩的な意味で用いられ、古代ギリシア時代から存在していました。
しかし文字通りに受け取って考えた場合、その答えはどうなるのでしょうか?
「ニワトリは卵から生まれるが、卵はニワトリによって産み落とされる」
なんだか思考の迷宮に陥りそうですが、進化生物学的にはこの問題にきちんとした答えがあるようです。

生物学者たちの本気の見解を見ていきましょう。

「硬い卵」の進化から見れば、卵が先?
この問題は「卵」をどのように定義するかで答えが変わってきますが、生物学者の多くは「卵が先」と明言します。

羊膜とは、動物の発生の過程で形成される胎児と羊水を包む胚膜のことで、これにより地上の乾燥に適応した硬い卵が産めるようになりました。

つまり、「鳥を産むための卵はニワトリよりずっと前に誕生したことになる」と考えられるのです。

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