カリフォルニア工科大学、マイクロ波を使って宇宙からソーラーパワーをビーム照射
2023.06.12 Data Center Dynamics

低軌道衛星から大学の屋上に送電

カリフォルニア工科大学は、初めて人工衛星から地球にソーラーパワーを送電することに成功しました。

この「Maple (Microwave Array for Power-transfer Low-orbit Experiment)」 と呼ばれるプロジェクトでは、衛星が太陽光発電を集め、検出可能な量を米国の大学の屋上に送電しました。
これは、宇宙から太陽光発電を行うという野心的なプロジェクトの第一歩となるものです。

カリフォルニア工科大学のスペース・ソーラー・パワー・プロジェクト(SSPP)は、衛星に搭載されたソーラーパネルでこの太陽の恵みを収穫し、マイクロ波に変換して地表に送るという10年にわたる取り組みです。
このプロジェクトでは、クリーンな電力が得られない場所でも、いずれは有用な電力を供給できるようになることを目指しています。
このプロジェクトの最初の衛星であるSpace Solar Power Demonstrator(SSPD-1)は1月に打ち上げられ、地球に電力を送ることの実現可能性を示すとともに、最適なソーラーパネルの選択の支援や、
モジュール式のソーラーハーベスティング衛星群の構築の可能性を実証することを目指しています。
このミッションの最初のパートは、電力ビームを任意の場所に送ることができる軽量のマイクロ波電力送信機のアレイであるMapleによって達成されました。

https://cafe-dc.com/energy/caltech-uses-microwaves-to-beam-solar-power-from-space/