すずめの戸締まりは、5月27日の終映(ほとんどの劇場で上映を終了)を前に、12日から全273カットをリテイクした特別版の上映を始めた。
これはBD/DVDに収録するために制作したもの。
映画公式のツイートによると、例えば鈴芽が新幹線に乗る場面では乗客の顔にマスクを追加したという。

 もともと新海監督はコロナ禍のさなかに制作をしていた本作で「作中にマスクを描かない方針」だった。
それは「コロナ禍後の公開が想定されることや、『震災』というもう1つの災害がモチーフであること」などが理由だった。

しかし公開から半年が経ち、状況と監督自身の考えも変わってきた。
「コロナ禍も徐々に過去の歴史となりつつある中で、むしろその痕跡を映画中に残すべきだと考えるようになりました。
なぜなら『すずめ』は12年前に震災が起きた世界での物語であり、現実と地続きであるべきだと思うからです」(新海監督のコメントより)。
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