匿名掲示板で「殺処分でいいやん」などと中傷され、精神的苦痛を受けたとして重度障害がある男性が、東京都と愛知県の投稿者の男性2人にそれぞれ約196万円の損害賠償を求めて前橋地裁に提訴した。

原告の男性は、骨の成長に異常が生じる「脊椎(せきつい)骨端異形成症」患者の兵藤一晶さん(47)。

提訴が報じられた同13日、「5ちゃんねる」で、兵藤さんに対して東京都の男性は「殺処分でいいやん」、愛知県の男性は「生かしておく理由が無いなあ、一思いに殺してやれよ」と投稿

東京地裁は判決で「(原告の)人格的価値を否定するもので、社会通念上許容される限度を超える侮辱行為」と厳しく非難し、それぞれ開示命令を出した。
投稿主を名乗る男性数人と話した下山弁護士は「責任意識の希薄さを感じた」と語る。ある男性は「簡単な気持ちで書いてしまった」と震え声で話し、別の男性は同じく謝罪したものの「どれを書いたか思い出せないけど、これだと思う」と具体的な投稿内容を忘れていたという。それぞれ示談に応じた。

ソース https://mainichi.jp/articles/20230413/k00/00m/040/115000c