ジャーナリスト伊藤詩織さん(33)が誹謗(ひぼう)中傷のツイートに「いいね」を押され名誉感情を侵害されたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(54)に220万円の損害賠償などを請求した訴訟の判決で25日、東京地裁(武藤貴明裁判長)は請求を棄却した。

伊藤さんは会見を開き、控訴の意向を明らかにした。

訴状によると伊藤さんは15年に山口敬之氏(55)と会食後、意識を失い暴行を受けたと主張。準強姦(ごうかん)容疑で被害届を提出も、東京地検が16年に嫌疑不十分で不起訴としたことに対する「売名行為」などのツイートに杉田氏が「いいね」を押したとした。

伊藤さんは「法律を変えていく国会議員が個人攻撃する土壌を作る。恐怖を感じた。裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ち」と語った。佃克彦弁護士は杉田氏の尋問の申請をしたが、裁判所が採用せず立証の機会を奪われ「アンフェア」と首を傾げた。
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