女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ

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0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 17:58:34.081ID:h8FX3hcl0
キンキンキンキン!
俺「ついていける!」
女剣士「嘘…!」

俺(この日の士官学校の決闘祭のために半年、彼女の剣の流派を研究した甲斐があった)

女剣士「こんな試合、お父様も失望する…」
女剣士「この私が、貧民の我流剣士なんかに負けるわけには…!」ブワッ

審判(これは殺す気の一撃だ…!)ゾクッ
俺(来る、炎刀流奥義・絶炎華!)
俺「我流奥義、絶炎返し!」カァンッ

女剣士「う、そ….こんな、ことは…」ドサッ

審判「しょっ、勝負あり! 決勝戦、俺選手の勝利です!」
観客「うおおおおおお!」

0038以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:21:02.835ID:HaJR1Ldk0
騎士団長「おまえが死ね!!!!!!!!」
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0039以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:21:14.447ID:HaJR1Ldk0
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0040以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:21:25.654ID:h8FX3hcl0
俺「…もう、剣を握れないだろう?」ゼェゼェ

女剣士「あ、ああ…」プルプル
女剣士「あが……」ドサッ

俺「決着が…着いたな…」ゼェゼェ
俺(この怪我…俺ももう、剣士をやってられないかもしれないな)

女剣士「勝てなかった…最後まで、勝てなかった…あれだけやったのに、全て、無意味に…」

俺「女剣士…」

女剣士「でもこれで! 貴方の心と身体に、一生消えない深い傷を残すことができた! ウフフ、アハハハ!」

俺「……」

0041以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:21:59.309ID:HaJR1Ldk0
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0042以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:22:01.388ID:h8FX3hcl0
女剣士「ごめんね…全部、八つ当たりなの。わかってた」ポタポタ
女剣士「本当は初めて負けたあの日……あの日から、きっと貴方のことが好きだったんだと思う」

俺「……っ!」

女剣士「…私は家が厳しかったし、見合い結婚することが決まっていたからそういう感覚に疎かったし…何より初恋だったから、わからなかった」
女剣士「凄く家が厳しくって…でもあの頃はそれが普通だと思ってて」
女剣士「どこに矛先向けたらいいのかわからなくって…それで、ずっと貴方を目の敵にしていたけど…」
女剣士「本当は憧れたかったし、大好きになりたかったの」

0043以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:22:09.876ID:HaJR1Ldk0
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0044以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:22:12.909ID:Fpjy1Ned0
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0045以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:22:16.217ID:h8FX3hcl0
女剣士「もっと、別の場所で会えたら…」

俺「…一年の頃、名家の天才剣士がいるって聞いて…ずっと憧れで、目標にしていたんだ」
俺「そうでもなったら…わざわざ奥義返しなんて、編み出すもんか…」

女剣士「…そっか、両想いだったんだ」ニコ
女剣士「…………」
女剣士「……お願い」

俺「……」シュッ

ザクッ

0046以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:22:22.019ID:HaJR1Ldk0
騎士団長「おまえが死ね!!!!!!!!」
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0047以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:23:00.541ID:h8FX3hcl0
女剣士「……どうして」

俺(外した……)

女剣士「……」ヨロ、ヨロ
女剣士「…………」チラッ

俺「…………」

騎士「逃げるぞ! 追えっ!」

女剣士「…………」バッ

俺(騎士長様……すいません……女剣士……ごめん……)ポタポタ

0048以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:24:43.895ID:q4BX6F6q0
ダルマ好きすぎだろ

0049以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:26:30.745ID:h8FX3hcl0
―一週間後―
騎士C「あれが、犯罪者と前騎士長様の仇を逃がした奴か…」
騎士D「おい、止めろ」

俺「…………」

騎士C「事実だろうがっ! あいつはあの時、あのアマを殺せてた!」
騎士C「それを……!」

騎士C「お前、聞こえてるんだろ! 何とか言えよ!」ガッ

俺「…………」

騎士C「何か言ってみろよおっ!」ボロボロ
騎士C「知ってるんだろ? 騎士長様は今、ベッドに寝た切りで……」ウッ、ウウ

俺「…………」

騎士D「…怪我人相手だ、止めろ」

0050以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:26:40.628ID:Fpjy1Ned0
  糸冬

制作・著作
━━━━━
 ⓃⒽⓀ

0051以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:27:59.089ID:KVXn9Wz70
ふーん
結構面白いじゃん

0052以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:29:20.091ID:h8FX3hcl0
―半年後―
騎士D「そろそろ復帰したらどうだ? 元天才騎士よ」

俺「…………」

騎士D「いい加減にしろ! 何もしないお前を庇っているのも、もううんざりなんだよ!」ドンッ

俺「もう……以前のように動かないんだ、俺の腕」
俺「天道貫に、ほとんどやられてる。左手の握力は未だに元の半分以下だよ」プランプラン

0053以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:30:40.329ID:h8FX3hcl0
騎士D「それを言い訳にしているだけだろうが!」ガッ

俺「…………」

騎士D「……お前、酒臭いぞ」

俺「いいだろ? どうせ何もしないんだから」

騎士D「なっ…!」

俺「もうクビにしてくれ」

俺「あの殺人鬼も、しばらくは暴れてたけど、もうすっかりなんだろ?」
俺(多分…俺が出てこなかったからだろうな)

騎士D「この、クズが!」ガンッ

俺「うぐっ!」

0054以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:31:01.110ID:h8FX3hcl0
―二年後・廃棄街の闘技場―
司会「さあ、賭けた賭けた!」
司会「今日の試合は無敗の剣士俺ェ! そして、正体不明の仮面男!」
司会「夢のドリームマッチだあああ!」

観衆「うおおおおお!」
観衆「当然、俺に賭けるぞお! あいつが負けるところは想像できねぇからなあ!」

俺「…………」フラフラッ

仮面男「テメェが、百連勝剣士か。近くで見るのは初めてだな」

0055以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:31:52.084ID:h8FX3hcl0
仮面男「おい、何か言ってみたら…」

俺「……騎士長、ですか?」

仮面男「はあ?」

俺「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俺「俺のせいで、こんな…」

仮面男「おい、何言ってやがる。別人だ」

俺「違う、のか…?」

仮面男(なんだ、妙だぞ)

0056以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:32:55.054ID:h8FX3hcl0
俺「女剣士…? そうか、お前か」

仮面男「は?」

俺「会いたかった…ずっとだ。ごめんな、ごめん…」

仮面男「お前…ヤクやってやがんな」チッ
仮面男「命懸けの試合前にトリップかよ」
仮面男「こんなのが裏闘技場の無敗剣士? 悪い冗談…」

俺「今度こそ殺してやるからな、安心しろ」ギロッ

仮面男「!」ゾオッ

0057以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:33:10.211ID:Fpjy1Ned0
俺「女剣士…? そうか、お前か」

仮面男「は?」

俺「会いたかった…ずっとだ。ごめんな、ごめん…」

仮面男「お前…ヤクやってやがんな」チッ
仮面男「命懸けの試合前にトリップかよ」
仮面男「こんなのが裏闘技場の無敗剣士? 悪い冗談…」

俺「今度こそ殺してやるからな、安心しろ」ギロッ

仮面男「!」ゾオッ

0058以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:33:33.949ID:h8FX3hcl0
仮面男(こいつはまずい! 俺の本能が訴えてやがる!)
仮面男(癪だが、守りに入る! 近づかれたら、下がりながら牽制して、まずは様子を見る!)

 ザンッ

仮面男「いつ、近付いて……あ……」

俺「…………」

司会「しょ、勝者! 俺!」

観衆「うおおおっ! マジで強すぎるだろアイツ!」
観衆「ヤベッ! 倍率低すぎwwwwま、確実に勝てるもんなwwww」
観衆「ここ数戦、明らかになんか鬼神がついてるよな。来たばっかりのときとは段違いだ」

?「…ふむ、噂に聞いていた以上だな」

0059以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:34:40.529ID:h8FX3hcl0
う~ん思ったより受け悪いな
落としてくれ

0060以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:35:28.977ID:h8FX3hcl0
司会「さすが俺様です。貴方こそ、最強の剣士に相応しい」

俺「……それより、アレをくれ、報酬をくれ、なあ。残りが少ない」ガタガタ

司会「わかっていますよ。はい…ゴブリンパウダーです」ニヤッ

俺「…………」スースー

女勇者「薬漬けにして強引に戦わせるなんて…あまりに酷い」

司会「なっ! だ、誰だ」

女勇者「キミ達の行いは、ボクが許さないよ」ジャキン

司会「馬鹿な! 護衛の奴らがあれだけいたのに、たった一人に突破されたのか!?」

0061以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:36:14.235ID:h8FX3hcl0
司会「こ、こいつはうちのスターだ! 手放すわけには…!」

女勇者「なら、力づくでもらっていくよ。ボクも、その人の力が必要なんだ」

司会「う、うぐ…!」

俺「…止めてくれ」

女勇者「今のキミは、薬物に依存しているだけだ! 少し遠ざけて、聖水で毒抜きを続ければ…!」

俺「アレがないと、俺は駄目なんだ…。罪悪感に押し潰されて、何もできなくなる」ガタガタ
俺「もう、俺は何もしたくないんだ…」
俺「ゴブリンパウダーだけが、俺に全てを忘れさせてくれる…お願いだ、止めてくれ…帰ってくれ…」

0062以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:36:40.920ID:h8FX3hcl0
女勇者「…駄目だ、キミは連れていく。ボクがもらうよ」

俺「他にもいるだろ…腕が立つ奴くらい…放っておいてくれ…どうせ、使い物にならない…」
俺「俺が一番わかってるんだ…。魔王にも世界にも、興味なんてないんだ…」

司会「そ、そうだそうだ!」ドンッ

女勇者「キミは黙っていろ」ギロッ

司会「ひ、ひいっ!」

女勇者「…キミの想い人を、ボクが見つけたと言っても意見を変えないのかい?」

俺「!」

0063以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:37:20.607ID:h8FX3hcl0
女勇者「魔王の側近の暗黒騎士は、キミの捜している女剣士だよ」

俺「ほ、本当なのか!」

女勇者「…ようやく、人間らしい顔をしたね」ニコッ

女勇者「一度剣を交えたから間違いないよ」
女勇者「…もっとも、悪魔の心臓を移植して魔人化してるけどね」

俺「お、女剣士…」

女勇者「あんな化け物と魔王の連戦じゃ、さすがのボクでも分が悪すぎる」
女勇者「いいかな? 今度こそ、キミがあの娘を止めるんだ」

0064以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:37:41.903ID:h8FX3hcl0
司会「ま、待ってくれ! キミにここを出ていかれたら、私はお終いだ…!」
司会「残ってくれ…! お願いだ!」
司会「キミと奇妙な友情を感じていたのは、私だけなのだろうか…?」

俺「…司会さん」

女勇者「別にボクは、王国にチクって今すぐここを終わりにしてもいいんだけど」

司会「ど、どうぞ、お好きに連れて行ってください勇者様!」バッ

女勇者「クズが…」チッ

0065以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:37:56.264ID:KVXn9Wz70
支援

0066以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:38:16.709ID:h8FX3hcl0
女勇者「ゴブリンパウダーを持ってきてくれ。できるだけたくさんだ」

司会「ゆ、勇者様が、そんなものを…?」

女勇者「そんなわけがないだろう。この人用だ」
女勇者「すぐに使用量をゼロにすることはできない」

司会「そのう…しかしこれは、高価なブツでして…ね?」

0067以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:38:20.344ID:q4BX6F6q0
これ何回目の再放送?

0068以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:41:08.294ID:h8FX3hcl0
司会「勇者様に余裕があるのなら、少しばかり恵んでいただけるとこちらもスムーズに出せるといいますか…」

女勇者「……」ブンッ

司会「ひいっ!」

女勇者「早くしてくれないか」

司会「わ、わかりました。ただちに…」

俺(この人…口調こそ穏やかだけれど、怖いな)

0069以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:44:33.878ID:h8FX3hcl0
女勇者「自己紹介は必要かい?」

俺「いえ…勇者様のことは、存じ上げております」

女勇者「楽にしてくれ。元より、ボクが無理を言ってキミについてきてもらっているんだ」

俺(魔王に対抗する人間として神に選ばれた、神紋を持って生まれた少女…)
俺(生まれ落ちたそのときに、最強の人間であることを決定づけられた存在)

0070以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:44:47.880ID:h8FX3hcl0
俺「なぜ、俺を…?」

女勇者「話した通りだ。側近と魔王を同時に相手取れないから、どうしても仲間が必要になったのさ。あの戦いを見て、確信したよ。キミはこの国で、ボクの次に強いよ」

女勇者「自惚れみたいな言い方になっちゃったね…ごめんね」タハハ

俺「いえ…」

女勇者(ずっとぼうっとしてるな…ゴブリンパウダーのせいか)ジッ

0071以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:45:23.895ID:y22AIfHC0
支援

0072以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:46:29.853ID:h8FX3hcl0
女勇者「キミの事情は遠巻きには知っているけれど、深くは知らないんだ」
女勇者「だけど…キミが話さないのなら、根堀り葉掘りは訊かないよ」

俺「……ありがとうございます」

女勇者(話してはくれない、か)
女勇者(初めて肩を並べて戦える仲間だから、もっと親交を深めたかったのだけれど)
女勇者(彼は、ボクに関心がないらしい)ハァ

女勇者「ちょっと寂しいな…」

0073以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:46:56.649ID:h8FX3hcl0
女勇者(ふう…旅続きは疲れる)チャプン
女勇者(ボクも歳頃の女の子なのだから、こんな異郷の湖ではなく、もっと綺麗なところで身体を洗いたいのだけれど…)

女勇者「仕方がない、か。魔王城の近くなのだから」

女勇者(あの人は色恋に関心がなさそうだから、そういう意味では仲間として安心できるのかな)
女勇者(ちょっと複雑だけれど…)

俺「……」スッ

女勇者「き、きゃあっ! お、俺さん、そういうのは…!」

俺「……悪い、ヤクでぼうっとしていたらしい」スッ

女勇者「…………」
女勇者「可哀想な人」ボソッ

0074以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:47:07.107ID:h8FX3hcl0
俺「頼む…寝る前に、頼む…」ガリガリ

女勇者「もう少し、量を減らさないと…」
女勇者「食事を増やして気を紛らわせるとか…」

俺「食べても食べても、気持ち悪いだけなんだ!」

女勇者「…ゴブリンパウダーさえなければ、キミは本当に最高の仲間なのだけれどね」

俺「お前にはわからねぇだろうなあ!」
俺「頭痛が酷くて、頭がイライラして、寒くて、寂しくて…」ガタガタ

女勇者「…わかったよ。使うといい」ハア

0075以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:47:10.494ID:q4BX6F6q0
>>71
見たいなら本家見ればいいよ
これ転載だから

0076以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:47:19.747ID:h8FX3hcl0
ガサコソ

女勇者「……」ウツラウツラ
女勇者「キミ……まだ、起きているのかい?」

俺「……」ガバッ

女勇者「きっ、きゃあっ!」ドサッ

俺「暴れないでくれ…」ハァハァ

女勇者「キミがそういう人だとは思わなかった! 心底軽蔑したよ!」
女勇者「今なら、なかったことにする。早くボクの上から降りてくれ……!」

俺「…………」ハアハア

女勇者「降りろ! このっ、下衆が! 本当にボクは、キミに失望した!」

0077以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:48:04.551ID:h8FX3hcl0
女勇者「この…ヘンタイがっ!」ドカッ
女勇者「信用していたのに…サイテイだよ!」ツゥッ
女勇者「こ、今後、ボクの三メートル以内に近づかないでくれ!」

俺「お、俺を、見捨てるのか…」ポロポロ

女勇者「な、何も、泣くこと…!」

俺「寂しいんだ、苦しいんだ」ガタガタ

女勇者「……」

俺「お願いだ…俺を、俺を受け入れてくれ」

女勇者「…………」
女勇者「……わかった、よ。元よりボクが、強引に手伝わせている、命懸けの旅路だ」

0078以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:48:18.931ID:h8FX3hcl0
女勇者「ああっ、うぐ、ああ……んはぁ……」ハァハァ
女勇者「ボ、ボク……初めてだったのに、こんな、激しく……本当に、酷いよ……キミは」ギュッ

俺「……」ギュウッ

女勇者「キ、キミ……」

俺「もう、もう離さないからな…」

女勇者「そ、そんな恥ずかしいこと言わないでくれよ。ボ、ボクはあくまで、その……」

俺「女剣士……もう、離さないからなあ……ごめんなあ……」ボロボロ

女勇者「…………」
女勇者「……ああ、そういうことか」ボソッ

0079以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:48:26.090ID:ueLghjjq0
これってちゃんとした長編だったのか

0080以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:49:35.571ID:h8FX3hcl0
俺「……悪い、女勇者さん。どう謝ったらいいのか……」

女勇者「いいよ」

俺「ゴブリンパウダーを使い過ぎた後に……たまに、ああなっちまうんだ」

女勇者「いいよ」

俺「……そんなあっさり許せるわけ」

女勇者「ボクは自分のことは、女だと思ったことはない。ただの魔王を倒すための、王国の武器だと思っている」
女勇者「だから、いいよ。全く気にしていないから、好きに扱ってくれ」
女勇者「それでキミが旅に専念できるなら結構なことだ」

俺「…………」

0081以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:50:32.774ID:h8FX3hcl0
俺「…………」ガリガリ

女勇者「どうしたんだい、キミ。そんなに辛いなら、アレをそろそろ使った方が……」

俺「いい……」
俺「もう、いい……」ガリガリ

女勇者「……そうかい」
女勇者「寝る度に騒がれても迷惑なのだけれどね」

俺「わかってる…善処する…」ガリガリ

女勇者「…………」

0082以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:54:05.531ID:h8FX3hcl0
俺(そろそろ抜けて来たんだ……)
俺(もうちょっと我慢すれば、剣の腕だって……!)

俺「発作を抑えるためには、とにかく聖水を呑めば!」ゴクゴク
俺(余計に渇く……なんだ、これは!)ハアハア
俺「うう、ううう……」ボロボロ

女勇者「聖水に入れておいたんだ、ゴブリンパウダー」

俺「は、はぁ!?」

0083以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:54:21.993ID:h8FX3hcl0
女勇者「いいかい、キミの剣の腕は、ゴブリンパウダーありきのものなんだよ」
女勇者「気が付いていなかったわけがない」
女勇者「あの超人的な集中力は、ゴブリンパウダーの副産物なんだ」

俺「そ、そんな……」

女勇者「だから、抜けたら剣の腕が戻るなんて幻想だよ。キミには、魔王討伐が終わるまではゴブリンパウダーを服用してもらう」

俺「う、うう、ううう……」ヨロッ

0084以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 18:54:45.119ID:h8FX3hcl0
俺「女剣士、女剣士、女剣士!」ハァハァ
パンッ、パンッ、パンッ
女勇者「んぐっ、はぁ! ああ、そうだよ! ボクが、ボクが、キミの女剣士だよ」ハァハァ

女勇者「大丈夫、だよ…んっ! ボクは、いなくならないからっ! キミの前から!」
女勇者「キミのすべてを受け止めてあげるよ、ボクだけが!」

俺「愛してるぞ、女剣士……女剣士……」ギュウッ
女勇者「ああ、ボクも、ボクも、愛してるよ……俺……」ギュウッ
女勇者「キミが誰を見ていても……ボクだけは、キミを見ているからね……」

0085以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 19:04:33.084ID:PHY16Gev0
ヤンデレ好き過ぎだろ

0086以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 19:05:53.225ID:NNWJJdKa0
コレ最後まで放送されてたためしがない

0087以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 19:08:21.181ID:KVXn9Wz70
結末うんこだったわ

0088以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2022/09/05(月) 19:15:18.653ID:8gSeS0Vn0
長いから誰か三行でまとめてくれ

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